日別アーカイブ: 2017年2月15日

20217/2/15 晴-11℃  General

孤高の将軍寅日誌-2

弁当箱に猫を詰めたよう  昨日午前十時頃、熊二大将(ボス猫♂4)は、国境地帯を巡回中、不審猫と遭遇、戦闘状態に入れり。縄張り上に点々と残した尿臭や爪痕を無視した無法猫は、灰色縞模様の大猫(♂巨漢)一匹。威嚇の奇声(警報サイレン、退去通告)を発するもひるむことなく、やむなく防衛攻撃。残雪の畑にて、くんずほぐれつ乱戦となり。

孤軍奮闘にて国境は死守するものの、大将は深手を負い、右足裂傷、鼻先裂傷。ここ数年連戦連勝だった大将の心痛いかばかりか。

いつもは、プラスチック箱で孤高の威厳を保ちつつ一人眠る将軍ですが、今回は訪れる見舞い客を招き入れ……ウぅウぅと唸りつつ安静中。この後さらに身内の者を招き、すし詰めで一夜を過ごしましたとさ。   今日の歌-聖母たちのララバイ さぁ眠りなさい疲れきった体を投げ出して…あぁできるならあなたの母になって守りたいのでチュ

ちなみに猫の体温は高く、添い寝すると汗ばむほど。零下の夜は団子になって固まるに限る。

2017/2/14  晴-9℃ 立春

陽だまり魚上氷 (the beginning of spring/fish is over ice)の候

寅日誌-(猫の自我に関する研究論文) 1

「自分」、「私」、「自我」とは何ぞや。まず、この漢字の起源をたどり、言葉の産みの親の先人に教えを乞いましょうか。  「自」とは鼻の形をなぞった象形文字、幼子が指を鼻に押し当ててアタシと示すようなものかなぁ。これに自分の「分」の文字をくっつけて、自らを分けること、あるいは自らが分ること。これが「自分」であるらしい。 次に「私」。漢字の原型は、稲や穀物を束ねた時の象形であり、所有の意味を含むと辞書にある。この解釈に従って「自らを分別する者、それが私である」と定義付けましょうか。

猫殿の眼前にこの定義をゴロリと転がしたなら、じゃれ付く程度の共感は得られると思う。  この研究論文は「ワタシはダぁレ?」といった極めて個人的な思索であり、要するに自身の心の安寧(あんねい)、納得を得んが為。人様を説得する気などサラサラない故に、これで十分。(続)