田んぼに山積みの稲藁を畑へ運んだ。中から野ネズミが這い出してきた。結構たくさんいる。前歯を剥き出しに襲ってくる巨大な“窮鼠”がいるかもしれぬ…と用心した。
藁山で一冬過ごした野鼠(姫鼠ヒメネズミ)は体長5㌢㍍ほど。穂先に残った籾を食べ丸々としていた。黒真珠のような小さな瞳に陽を跳ねて可愛いと思えなくもない。小娘のごとく胸キュンポーズで「ミッキー、可愛いィ」と言ってみた。どこからとなくモズが飛来して、ミッキーを咥えて飛び去った。我が田はこの冬、スペシャルな餌場だったに違いない。
「久しく実をつけることなく、畑に影さすばかりでございます」と地主さんが言うので、頂戴することにした。幹の直径およそ60㌢、僕とほぼ同い年の胡桃の老木。伐採して薪にする。
切り込むと、茶黒い樹液がドクドクと流れた。チェンソーの刃に飛沫が散って膝を濡らした。芯へと向かうにつれ切粉が黒く色を変えた。中から腐食が始まっているらしい。追い口にクサビを咬ませ、しばらく様子をうかがった。
何気に胸騒ぎを覚えるのは、一種異様な風骨の老木への畏怖だろう。根を張り枝を張り、幾万の種子を産み落とした歳月……この手でそれを断つ恐れ。
切れ筋が静かに口を開け、ゆっくりとかしいでゆく刹那、樹上で絡む藤蔓に引かれて老木は身をよじり、軋み、鳴いた。枯れ枝が頭上から降り掛かり、藪ですくんでいた山鳩が舞い上がった。
倒れれば薪…..運び出しに丸二日掛かった。重くて難儀した。
2月15日の誕生花はフキノトウと書いてあった。花言葉は「待望」だそうで、これに全く異論は無い。この「待望」にはいろいろあろうけれど….僕には汲々とした枯渇の瀬戸際に立つ者の待望に近い。例えば奥山深く血眼で金鉱を探る荒くれ者の心情にも似る。酒壜を枕とする泥酔の耳元で「フキノトウが出たぞ!」と囁けば、目玉をカッと見開いて表へ飛び出すかもしれない。フキノトウと聞いただけで鳥肌が立ち喉が鳴り舌先が痺れる。
一か八かに賭ける金鉱掘りと違い、私にはフキノトウを確実に掘り当てる勝算がある。「もうしばらく春を待てばよろしいのに….」ぬくぬくと冬越しする者どもはのうのうと優雅にそぅ諭すけれど、聞くものではない。
霜で白んだ土手の斜面をかき分けると久しく見なかった薄緑色がのぞいた。自前の米とフキ味噌…..飯三杯はいける春の味。 山フキは苦味が強い。
日本原産キク科フキ属、雌雄異株、苦味アルカノイド+ケンフェール。
弁当箱に猫を詰めたよう 昨日午前十時頃、熊二大将(ボス猫♂4歳)は、国境地帯を巡回中、不審猫と遭遇、戦闘状態に入れり。縄張り上に点々と残した尿臭や爪痕を無視した無法猫は、灰色縞模様の大猫(♂巨漢)一匹。威嚇の奇声(警報サイレン、退去通告)を発するもひるむことなく、やむなく防衛攻撃。残雪の畑にて、くんずほぐれつ乱戦となり。
孤軍奮闘にて国境は死守するものの、大将は深手を負い、右足裂傷、鼻先裂傷。ここ数年連戦連勝だった大将の心痛いかばかりか。
いつもは、プラスチック箱で孤高の威厳を保ちつつ一人眠る将軍ですが、今回は訪れる見舞い客を招き入れ……ウぅウぅと唸りつつ安静中。この後さらに身内の者を招き、すし詰めで一夜を過ごしましたとさ。 今日の歌-聖母たちのララバイ さぁ眠りなさい疲れきった体を投げ出して…あぁできるならあなたの母になって守りたいのでチュ
ちなみに猫の体温は高く、添い寝すると汗ばむほど。零下の夜は団子になって固まるに限る。
魚上氷 (the beginning of spring/fish is over ice)の候
寅日誌-(猫の自我に関する研究論文) 1
「自分」、「私」、「自我」とは何ぞや。まず、この漢字の起源をたどり、言葉の産みの親の先人に教えを乞いましょうか。 「自」とは鼻の形をなぞった象形文字、幼子が指を鼻に押し当ててアタシと示すようなものかなぁ。これに自分の「分」の文字をくっつけて、自らを分けること、あるいは自らが分ること。これが「自分」であるらしい。 次に「私」。漢字の原型は、稲や穀物を束ねた時の象形であり、所有の意味を含むと辞書にある。この解釈に従って「自らを分別する者、それが私である」と定義付けましょうか。
猫殿の眼前にこの定義をゴロリと転がしたなら、じゃれ付く程度の共感は得られると思う。 この研究論文は「ワタシはダぁレ?」といった極めて個人的な思索であり、要するに自身の心の安寧(あんねい)、納得を得んが為。人様を説得する気などサラサラない故に、これで十分。(続)
2016/12/3 時の妙、出合いの妙、心に軌道を描く夕暮。(写真は金星と月。12/5日没1時間後には月と火星が接近 12/13.14はふたご座流星群)
2016/11/30 有線放送の午後五時に歌う童謡の、 カラス影なし陽落ちて。 随分日が短くなった。冬至まで後23日(12/23=日出6時57分日没16時36分)
2016/11/29 絵以上の浅間を見ずして死なりょうか。 ※絵 (紅浅間)=小山敬三(洋画家1897明治30-1987昭和62、小諸荒町生)
2016/11/28 小雪 虹蔵不見 ( 虹隠れて見えず) 22-26日(初候)
2016年10月29日(土) 曇晴 6-13℃ 「枯色」日出6時08分 日没 16時54分 月出4時27分 月入16時20分 月齢28.1 月南10時26分
2016年10月28日(金) 曇雨 13-4℃ 「葦原黄葉」
霎時施(こさめ時々降る) 霜降中候 28 日-11月1日霎(ショウ/ソウ・にわか雨) 日出6時07分 日没 16時55分 月出3時32分 月入15時49分 月齢27.01 月南9時43分
2016年10月27日(木)晴16-3℃ 晴 「地平」日出6時06分 日没 16時56分 月出2時36分 月入15時18分 月齢26.01 月南9時 御牧ヶ原の西(西北)の地平 飛騨山脈(俗称北アルプス) 穂高連山
2016年10月26日(水) 晴 11-24℃ 曇晴雨 「スズメバチの巣」日出6時05分 日没 16時57分 月出1時39分 月入14時45分 月齢25.01 月南8時16分
2016年10月25日(火) 晴曇弱雨 2-13℃ 「闇(やみ)」
日出6時04分 日没 16時58分 月出0時41分 月入14時11分 月齢24.01 月南7時29分
2016年10月24日(月) 晴 15-2℃ 「マリーゴールド」
霜始降 (霜はじめて降りる) 初侯23日-27日 日出6時03分 日没 17時0分 月出/ 月入13時34分 月齢23.01 月南6時41分
2016 年10月18日(火) 晴曇12-23℃ 「アキアカネ」日出5時57分-日没17時07分 月出19時00分-月入7時54分 月齢17.1 月南1時
赤トンボが止まった。 田んぼや溜池の浅瀬、水辺で羽化したアキアカネは暑い盛りを高地で過ごし再び里へと回帰、産卵する。研究者によれば、平成12年(2000年)頃からその数激減。原因は諸説、水田環境の変化(冬場の乾田や夏の中干し、荒田や休耕田の増加等)とあるけれど、稲害虫の殺虫剤の効き目を知る者なら思い当たる事だろう。赤トンボの幼虫も羽化することなく死滅する 用水路共有の水田地帯で田んぼ一枚分 無農薬にしたところでどうなるものでもないけれど、夕焼け小焼けの赤トンボまで絶滅となれば孫に何と伝えよう。知恵絞ろッと。
memo 稲の育苗箱仕様の殺虫剤 ①プリンス(有効成分フィプロニル)→トンボの幼虫の羽化率はゼロ ②アドマイヤー、スタークル(ネオニコチノイド系)→羽化率30㌫ ③パダン(有効成分カルタップ塩酸塩)→未使用と同程度 (上田哲行 石川県立大学生物資源環境学部教授記事抜粋)
2016年10月17日(月) 雨曇 12-15℃ 「満月の日」
日出5時56分-日没17時08分 月出18時13分-月入6時42分 月齢16.1 月南0時02分
愛知県春日井市で消防署から救急車が盗まれ、所長が施錠徹底の決意をテレビで表明した日。 奈良県野迫川村で山菜取りの男が熊と出くわし、持ち歩いていた金属バットで追っ払った日。 鳥取県智頭町で県認可の麻栽培で町おこしのヒーローと持ち上げられハイになった男が乾燥大麻(マリワナ)吸って余計ハイになり、大麻取締法違反容疑で ハイこれまでョの日。 スェーデンストックホルムでスウェーデンアカデミーが、ノーベル文学賞授与決定の行方不明者に向け「連絡待ってまぁ~す」と世界中に伝言ばらまいた日。発見者に賞金、無いナイ。 長野県東御市で初代谷嶋成仁が10余年ぶりに豚カツを揚げて「懐かしいこの匂いこの味」とえらく感激され、セガレに百均ショップで買ったみっくちゅじゅ~ちゅ(果汁20㌫)を貰った日。 満月にはよくある珍事続きの一日。
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2016年10月16日(日) 晴曇 4-19℃ 「御 」日出5時55分-日没17時10分 月出17時29分-月入5時31分 月齢15.1望(満月)
御牧ヶ原の「御」の文字はかつて朝廷の威光がこの地に及んでいた事を示す。遠く地平を見通す開けた土地というものは、ただそれだけで威光に満ちていると思う。心が御の文字に膝を折り平伏すとすれば、それは権威などではない。、この広い空(kuu)、と思う。
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2016年10月15日(土) 晴 5-17℃ 「バッファロー」
日出5時54分-日没17時11分 月出16時49分-月入4時21分 月齢14.1
長雨続きで稲刈りが遅れた。稲刈と脱穀が同時の大型コンバインを中核農家に依頼する人が増え、ハゼ掛けは減ると感じる。大規模農家と集約(吸収)の波(農政) 実感の秋 memo 戦後GHQ主導の農地改革(1946年昭和21年) 地主制廃止 小作農が農地獲得。農業基本法(1961年 昭36年制定) ほ場整備事業(農道・用水路・小規模農地を30㌃を基本に区画整備)。高齢化後継不足・生産調整→零細農家は大規模農家などへ耕作地を貸与、稲作撤退傾向 ▽僕的結論→資本は身一つ、歳も歳、半自給を目途に 零細経営別道を邁進….
2016年10月14日(金) 晴 5-17℃ 「女にもできる洗濯」日出5時54分-日没17時12分 月出16時09分-月入3時12分 月齢13.1 月南22時11分
<今日の迷名言> コインランドリーに 「女性にも簡単操作でラクラク」と張り紙があった。家事代表格の洗濯場で「女にも」の一字が気になった。(家事嫌いの)女にでも簡単に洗濯できますよ と意地悪く も読める。男の僕は、半ば強引に押し込んだ毛布が洗濯槽でゴトゴト回るのを眺めつつ、そぅ思う。
機械は今様「簡単ラクラク」だ。最新鋭のメカ(機械)を揃える我が国軍のトップは女であって、F15戦闘機 10式戦車 そうりゅう型潜水艦等々の指揮系統を統括しなさる。F35(次期主力戦闘機)のパイロットもやがては女が登場する。戦車を運転し迫撃砲を撃ち自動小銃を肩に歩兵を指揮するようになる。男女共同参画とは、こんな形もあるという事だ。
男には、女の顔色一つで動かにゃならん本能はあるけれど、スネない分機械の方が扱い易い。思えば、馬力粘り根性ともに女性は上、男独占の領域はきっと無くなる。
2016年10月13日(木)曇晴7-16℃ 「稲刈音頭」
菊花開 寒露次候13-17日 日出5時53分-日没17時14分 月出15時30分-月入2時06分 月齢12.1月南21時18分
謳いたや。 ハぁ~今年も一家の食い扶持採れた 向こう一年大丈夫 (ドスコイさんさんホンヤレナ)。 ハァ~おらが田んぼの稲穂の珠は 稲神様のうれし涙で黄金色。 ハぁ~八十八の手間ひまかけて 薬知らずのj純無垢米 天陽受けたるお宝よ (ドスコイさんさん天下無双 ヨイショ)。 一本の稲穂の先に並ぶ実を模した米の源字(甲骨文字・紀元前17世紀中国殷王朝)にはたった六粒しか米は実っていないけれど、初代谷嶋成仁が丹精した米にはいっぱい付いてる(今時アタリマエです)。
2016年10月12日(水) 曇晴 7-18℃ 「微笑み」日出5時分52-日没17時15分 月出14時50分-月入1時02分 月齢11.1 月南20時25分
東御市畦田から鹿曲川を渡り 立科町芦田方面へ向かう街道の山際に 自然の洞が口を開けている。幅5㍍奥行き2㍍程、地山を晒す天蓋にぶつけぬ様に這いつくばって入り込んだところで横になるが精一杯、古の歳月が洞を埋め、枯れ落葉吹き込む小さな穴だった。御小嬢穴 (オコジョウアナ 東御市指定文化財史跡 下之城梨の木林1414-1) 。その昔、戦国武将の娘が腰元と供に落ち延び隠れ住んだという。傍らに二体の石仏。ふっくらと穏やかな笑みが外光に浮いた。一体には寛政五丑年正月二十六日(1793年)と建立の彫文字。あどけなき面立ち、無垢の笑み、石像を献じた無名の人々へと心が向く。<お孝女穴-お孝という名の女が下女と供に暮らしてていた> <お乞食穴-後に乞食が住み着いた>との史跡案内の追記を目に、僕は否と….きっといただろう姫を思い描いている。
▽今日の巳年運勢 心静かに穏やかに隠遁行者のような暮らしに憧れる事があるとしてもなかなか思うように事は運ばない。この世はあなたを必要としている。小吉
2016年11月11日(火) 曇晴 7-18℃ 「記念日」日出5時51分-日没17時17分 月出14時09分-月入0時02分 月齢10.1 月南19時33分
羊雲。高積雲と絹積雲 どっちつかずの高度だから、イワシの群に見えたらイワシ雲でもまぁよいか。空全体が動くものだからフラフラと目眩、網をかけたらヒツジもイワシも獲り放題の空でしたな。
毎日が何かの記念日ラシイ。数字を使った語呂合わせで10月4日はイワシの日。10月11日は獣医と一緒に の日。こじつけもいいところだがこの馬鹿馬鹿しさがけっこう受ける。では、さっそく思いつくまま….10月1日は間抜けの日=〇抜け、7月8日はナッパで野菜の日、11月25日 いいニャンコの日、も一つ猫で2月2日は猫脅しの日→フッ フゥ~ッ(猫の威嚇)。3月14日は みんな大好きおっぱいの日→3.14(パイ 円周率)
▽今日の巳年運勢 疲れる
2016年10月10日(月) 晴曇 9-19℃ 「アッそう」日出5時50分-日没17時18分 月出13時25分- 月齢9.1 十日夜月
土手草1㍍四方、一目ざっと10種。 呉も越も 身を寄せ合いて草群れの 朝に寒露の沁み入るまでも。 草の名言える? 今日のところはざっくり、ザッソウ(雑草)という事で….「アッソゥ!」。 暦の上では秋雨過ぎ 移動性高気圧におおわれ 秋日和の候。が、夜となれば気温10℃を下回り 寒々 風トントンと訊ね来ぬ。
▽今日の巳年運勢 絶好調なるも空に薄く雨雲の気配あり、周りに心配りを 大吉
2016年10月9日(日) 雨曇11-21℃ 「蕗」
日出5時49分-日没17時19分 月出12時40分-月入23時05分 月齢8.1月南17時52分
夏場に草刈りした山際の空き地に蕗の葉。植物世界は我先早いもの勝ち、オンリーワンでいたけりゃナンバーワンにならんと駆逐されかねず。 外来の草もとより、この先 遺伝子操作の見た事ない花や作物どんどん生まれ….蕗よ 我が目玉の黒いうちはそうはさせじ と言いつつ、夏に蕗ごと刈り倒したるは、我也。
2016年10月8日(土)曇薄陽 15-23℃ 「鴻雁来」 雁来る 寒露初候 8-12
日出5時48分-日没17時21分 月出11時51分-月入22時13分 月齢6.1 月南17時2分 memo 鴻雁 <鴻/オオトリ ヒシクイ 雁/ガン カリ>カモ目カモ科水鳥の総称/マガン カリガネ ヒシクイ
今年は春先から陽気が違うと感じる。長雨の影響で田んぼ乾かず、ここ数日空模様を気にしながら 稲刈りを急ぐ人多し。
気象庁地球環境海洋部エルニーニョ監視速報 (9月9日発表)は、来年2017年3月にかけラニーニャ現象 (太平洋赤道域中部から東部にかけ海水温低下、西部インドネシア付近で海水温上昇) が続くと予想する。 ラニーニャ現象が続くと 東風平常時より強く、太平洋赤道西部域に暖かい海水が蓄積し、インドネシア近海で積乱雲が盛んに発生する。対馬海流や黒潮の海水温も上昇、偏西風や大陸季節風の強弱如何に寄るが、この冬 豪雪の可能性高しと僕 予想。 (次回監視速報は10月11日午後2時発表) 温かでも寒く冷たい露と書く季節。早々に明日明後日は稲刈。
2016年10月7日(金) 晴 11-21℃ 「やさしさに包まれたなら」日出5時47分-日没17時22分 月出11時1分-月入21時25分 月齢6.1
肌色のやさしげな朝焼け。夕は肌寒く薪ストーブに火を入れました。油断すると長い冬の間にまた薪が足らなくなるぞと 蓄え上手の蟻を思いながらも、宵越しの銭は持たぬキリギリスと同じくケセラセラと、これ中庸ぞと思いつヌクヌク暖をとりました。 相も変わらず底打つ線上ながら ナントカ安息のウチにて火を点し 「やさしさに包まれたなら目に映るすべてのものはメッセージ」(魔女の宅急便)とて炎を見つめ、ジジ(家のやさぐれ猫)とジジイ(僕)の今日の風吹く。秋分から15日、明日は寒露でございます。
2016年10月6日(木) 晴 14-23℃ 「朝のお散歩考」日出5時47分-日没17時24分 月出10時9分-月入20時41分 月齢5.1
地球に足を喰われそうになった。野道を外れ畑地にソロソロリと踏み込んだら沈んだ。ズブズブ全身呑みこまれるかと焦り、寝起きのもうろう(朦朧)がぶっ飛んだ。雨降れば泥濘、乾けば石塊、半乾きなら引きずり込まれる、御牧ヶ原台地の土は強粘土。 およそながらもこの土の起源をたどろうか。畑へ施す肥料を思案する事はあっても、なかなか土地の起こりに思い至らず。「御牧ヶ原台地の強粘土はいつどこで生まれたか」…..化石欲しさに崖道を掘り崩した幼き頃、以来、こっぴどく怒られたまんまずぅ~と寝ていた難問だ。 サテお立合い!昔々の大昔、イザナミとイザナギ(古事記)の御両人だけが嘘か誠か知っている話ではごじゃりまする。以下、浅知恵総動員のプレートテクトニクス理論 他諸々(省略)….千曲川、鹿曲川と隔て、断崖上に孤立するこの御牧ヶ原台地一帯はかつて湖、更に遡れば海の底だった。地球に足喰われる、身体ごと呑まれると言ったは斯く斯く云々の屁理屈集大成からで 「.朝っぱらから何やってんの バッカじゃないの」といった小言の類は一切受け入れられぬ。
▽今日の家訓 雨降っても地固まらぬ事は往々にしてある
2016年10月5日(水) 14-24℃ 曇 「おはようございます」日出5時46分-日没17時25分 月出9時16分-月入20時1分 月齢4.1
朝、肌寒、露(つゆ)降、ぬかるみ、はまって泥だらけ、朝焼け浅間連山シルエット….青くかすむ陰影の中に 小浅間 仏岩 剣ヶ峰 牙歯 前掛 釜山 黒斑 高峰。目を閉じて秋景色….岩高蘭(ガンコウラン)の紅葉が見える人を御山の通人と受け容れましょうか。
▽今日の巳年運勢 運気上昇中 足元を固めましょう 小吉
2016年10月4日(火) 曇薄陽 12-24℃ 「参拝心得」
日出5時45分-日没17時27分 月出8時22分-月入19時24分 月齢3.1
年に一度や二度はチョイト神がかりの夕空を拝む事がありますな。この台風(18号)が去れば、熟し柿のような色のつるべ落としの陽が望めましょう。 夕焼け男(sunset old man)の夕陽参拝心得 ①今日の陽は一期一会 と肝に命ずべき事 ②美しい夕陽は心を鎮め世界平和を祈りたくもなるけれど、祈祷師じゃないから祈も願も望もありったけはやめてホドホドにすべき事 ③興奮するから事前に大小用をたすべき事 ④あまり有頂天になって調子こくと帰りの夜道でこけ、今日の残照が冥土の土産になるから、足元くれぐれ用心の事 ※賽銭不要。
▽今日の巳年運勢 体調管理は早寝早起きが基本 小吉。
2016年10月3日(月) 曇雨 19-22℃ 「繊月」
秋分末候10月3日~7日 水始枯(みずかれはじめる) 田の水を乾し稲刈りの頃。 日出5時44分-日没17時28分 月出7時28分-月入18時50分
もしかしたら、魂といぅようなものは、生れ落ちた時には大方出来上がっているのかもしれませんな。鼻垂らし小僧の頃にはその光珠を抱えて走っていて、思春期の頃には何だこれはと見つめていて、そんなこんなで幾星霜、満ち欠けはありましょうがこの先身が枯れるまで、懐にスッポリ抱いて行くんでしょうな。 お前は先生気取りかと頭を掻きつつ自問自答….丸々と猫を膝に置きモノ思フ季節となりました。今宵は三日月、雨かな。
▽今日の花 玉の緒<ミセバヤ ベンケイ草科ベンケイソウ属> memo <越中見せばや/Hylotelephium sieboldii var.ettyuense/ 故民部卿入道為村卿かたられしは 今世に見せはやといへるくさをうへもてあそふ これはかの卿の父大納言為久卿の和哥の門弟に 吉野山の法師にてあなるか 奥山にて見侍りしくさとて 和哥をそへて贈りし そのうたの句に「君にみせばや」との詞あり これによりて見せはやとなつけをくよし 為久卿の返事ありしをたしかにみられけるとなむ > ▽今日の巳年運勢 占師お疲れの為 直感働かず 休止
2016年10月2日(日) 曇晴 15-26℃ 「開運」
日出5時43分-日没17時29分 月出6時33分-月入18時18分 月齢1.1
どこかの占師が巳年(ヘビ)の運勢について書いていた。心優しい方らしく悪運凶運は書いて無い、気分上々。以下転載 ①鋭い感受性と直観力と思考力の持ち主です(ゥヒッ) ②向上心旺盛で最後までやり抜く粘り強さ、失敗しても脱皮して再生する強い逆転運の持ち主です (ゥヒヒッ) ③誇り高く束縛を嫌うので孤立してしまうことがあります。対人関係が開運のポイント、周囲と分かり合う努力をしましょう(嫌ナコッタ) ④目標に向かって努力する事により、晩婚に運が開けてきて、周囲に認められ、尊敬されて豊かな生活を送れるでしょう(晩婚→晩年の誤でしょうか)。
オカァちゃんの開運診断(常々の小言)は 「世の為人の為、あなたの為、なるたけ(できるだけ)静かにしててちょうだい(迷惑だから)」。 尚、連日掲載の<今日の巳年運勢>は、この最強運とお墨付きの者が孤高の直感力で予見。的中率99㌫と独断の御奉仕開運占いです。信ずる者は救 (信者総数現在1/占師本人含)..アリガタヤ アリガタヤ
▽今日の花 コスモス(秋桜 キク科コスモス属 明治に渡来 食可 薬効不明) ▽今日の巳年運勢 雨雲の上には陽輝く。吉 ▽今日の家訓 (郵便局狙った窃盗 愛知で連続とニュース)盗賊はどこでも普通に出没する/戸締り用心火の用心/蟻の穴からダム決壊/家の猫でも爪研ぎを忘れず/画龍点睛を欠く /才子才に溺れる/露店ですくった金魚は溺れる/旅先で持っててヨカッタ尿漏パンパース(CM)/注意一秒怪我一生/油断大敵
2016年10月1日(土) 小雨曇 16-17℃ 「雨予報」
日出5時42分-日没17時31分 月出5時38分-月入17時45分 朔(新月
猫が馬鹿ていねいに顔を洗うと雨、猫がやたら甘えると雨、猫が膝の上でオシッコすると雨、猫の寝相が悪いと雨、猫が早ウンチで土をかぶせないと雨……このところ雨続きでヒマにまかせて観察中。我家の領空を鳶がピーヒョロ鳴かずに低く舞うと雨、僕がやる気満々になると雨。
▽今日の花 千日紅(センニチコウ 千日草 ヒユ科センニチコウ属 花言葉-不屈/色あせる事なき愛 (←ドライフラワーにもなる花、ミイラになっても愛してネ) 今日の巳年運勢 ゆっくり事を運べば万事順風 運気上昇小吉
2016年9月30日(金) 晴曇小雨10ー26℃ 「彼岸花」日出5時41分-日没17時32分 月出4時42分-月入17時15分 月齢月齢29三十日月(ミソカヅキ)
墓石の隙間からニョキリと立ち上がるモジャモジャ頭、うちの墓地にはこれが咲く。昔ながらの山墓地だから土葬のモグラ除けに植えたのだろう。たまの墓参で見かけるとギョッとする。法事をおろそかにした悩ましさもありうろたえる。「誰も訪ね来ぬものだから待ちくたびれて這い出したか」と思ったりする。足下の骸、代々数えて千人万人、山の団地は都会並。 地獄花 幽霊花、家に持ち帰ったら災難に遭う….アリガタクモナイ異名や迷信に頷クノデアッタ。
先日、道端にこれがたんと咲き乱れ、その見事さに心惹かれた。地獄花であるにせよ 美しいものは美しい。花火のごとく宙を突き、命を掬うかのように花先を広げていた。屍の上に咲く花であるなら尚更に、ふと輪廻などという言葉が脳裏をかすめ「これこそ命の再来、不死鳥ではあるまいか」と。彼岸花、花言葉を当てるなら フェニックスがふさわしい。 見方変われば変わるもの、日ごと毎日コロコロと、イヤハヤ……
▽今日の花 イヌサフラン(コルチカム イヌサフラン科イヌサフラン属) 花言葉 永遠/私の最良の日は過ぎさった(←フザケルでないと踏み潰したくなるので却下) ▽今日の巳年の運勢 大吉の予感がするはず、でもヌカヨロコビの小吉。
2016年9月29日(木) 雨曇 13-20℃ 「長雨」日出5時41分-日没17時34分 月出3時45分-月入16時43分 月齢27.7
長雨や泥濘の踏み痕に雨雫、 稲 刈り置いたままふて寝かな/ 一日晴れてまた雨続き、晴れ晴れ稲刈りしたいなァ/ 5日まで曇ると天気予報。
皇居吹上御所には天皇陛下の田んぼがある。 一週間ほど前に稲刈り終えた。マンゲツモチ(もち米)とニホンマサリ(うるち米)を栽培、 神々もこれを召し上がる(奉納)とニュース。 日本の美しい心の象形とも思う陛下。不遜ながら僕との共通点を探すと結構似た者同志と分る。 ①目的ともあれ同じ稲作をする ②水田規模からして零細小規模農人同士(陛下約240平方㍍<僕約900平方㍍) ③僕の米は一家の食い扶持+仏壇や神棚にたまにお供えする ④二人とも稲作は国の礎と信じ、安全安心に心をくだく。 機会があればどっちの米が美味いか比べっこ、この地の米(北御牧産)が劣るとは全く思わない。 ニュース映像見る限り 陛下の田んぼにゃ雑草皆無。「 除草剤打ってるナ」と思うほど一本もない。除草剤&化学肥料は稲作五輪ドーピング禁止規定に違反する。鴨やフナを放つか、それとも従者の皆さん総出で引っこ抜くか、その除草方法が分らない。「天皇陛下の除草対策」宮内庁 ヨロシクオ願イ。(御無礼)
▽今日の花 秋の野芥子(アキノノゲシ キク科アキノノゲシ属 茹でこぼして水でさらしておひたしで食可)▽今日の巳年運勢 身の回りの整理整頓をすると更に運気強まる 中吉
2016年9月28日(水) 曇小雨弱雨 19-26℃ 「あけび」 秋分次候
蟄虫坏戸 蟄虫培戸 (虫が穴の戸をふさぐ) 蟄 (チツ閉じこもる) 坏 (ツキ杯古代の器) 次候 9月28日~10月2日 /日出5時40分-日没17時35分 月出2時47分-月入16時9分 月齢26.7
「あッ アケビだ」 山国育ちは咄嗟に血走り 藪中へと突進する癖がある。幼い頃の習性は未だ鎮まる事なし。 ほんのり紫がかった果皮の奥、舌をも溶かす清しい甘味が覗いている。これを例えて「ゼリー状の菓子のよう」などとこいてはイケナイ 台無しになる。幼い頃 家の卓袱台(チャブダイ)に西洋調のゼリーのオヤツは出たか….無い。せがめば 沢庵、野沢菜、味噌おにぎりが主流。つつましかった頃に戻り 例えるならば ①病み上がりに食った片栗粉の湯がき ②仏壇に放置の皮黒妖しの溶けバナナ ③納戸の奥、誰の祝儀かも忘れた引き出物の水羊羹(ようかん).。これが相当と思う。 もぅ鼻垂らしの小僧ではないのだから、口いっぱい頬張ってジュルジュルと味わうことは止めにする。今日は花瓶に一枝挿し、一服の茶をたて極上の甘味を堪能しませうか。
では……………ジュルじゅる。 種ばかり。
アケビ(木通 野木瓜 通草) アケビ科アケビ属 学名アケビ ツル性落葉低木).。種 ざっと90~120粒.、カラスじゃないので丸呑みできず。漢方 枝を刻み乾燥 煎じて飲めば薬効あり。以後この手の漢方は片っ端から試すことに….効いたら儲け、外れてノビても、ギャぁぎゃぁ喧しく騒がれる歳ではもぅない。
▽今日の花 竜胆(リンドウ エミヤグサ(疫病草)) リンドウ科リンドウ属 多年草 漢方(根茎.食欲不振や消化不良) ▽今日の巳年運勢 焦らず 頑張れば吉、なまければ凶。
2016年9月27日(火) 17ー29℃ 晴 「待宵草(マツヨイグサ)」
日出5時39分-日没17時37分 月出1時48分-月入15時32分 月齢25.7 有明月 (明け空に掛かる月 十六夜以後の月)
待宵草 靄っと 霧に霞みて 雲の中 (マツヨイグサ モヤっと キリに カスミて クモの中) / 待宵草 夜っぴて咲いて朝帰り memo 靄(モヤ 視界が1㌔㍍未満は霧、それ以上は靄(モヤ) 霧(キリ 大気中の水蒸気が露点以下で雫となり浮遊) 霞(カスミ 空中に漂う水滴などの粒子でけむる現象 帯状に棚引く霧や煙り) 霧雨(雨粒5㍉未満) 雲(クモ 大気中に群れ浮かぶ水滴や氷粒)…..みんな雨の身内(雨偏) ▽マツヨイグサ (夜を待ちわびて咲く花で待宵草 アカバナ科マツヨイ草属 漢方薬効アリ)
▽今日の花 風船蔓(フウセンカズラ) ムクロジ科 種にハート模様 (花言葉 あなたと自由に舞い上がりたい) ▽今日の巳年運勢 よい天気に浮かれがち。
2016年9月26日(月) 曇弱雨小雨 17-22℃ 「達磨大師 (ダルマさん)」日出5時38分-日没17時38分 月出0時49分-月入14時62分 月齢24.7
あおい顔した達磨(だるま)さんが柿の実の上で坐禅してた。目を半眼に据え動かなかった。邪魔したくなった。ちっちゃい達磨さんからすれば僕はゴジラ級の怪物、どこまで無我の境地でおられるか試した。10㌢㍍まで近づいた。目が泳いだ。息を吹きかけたら逃げた。草薮へ退散する間際、あかんべぇした。さすがだ、悟ってると思った。▽今日の花 – 彼岸花 (ヒガンバナ/曼珠沙華/リコリス) ヒガンバナ科ヒガンバナ属 ▽今週の巳年(ヘビ) 運勢 - 思わぬ出費に頭を痛めそう。
2016年9月25日(日)曇晴小雨 16.2-25℃ 「秋はどこからくるかしら」
日出5時36分-日没17時31分 -月入13時19分 月齢22.7
秋はどこからくるかしら あの空越えてくるかしら いぇいぇそぅではありません 秋は足元から 下から除々に葉が落ちて 頭が禿げればもぅ冬よ (苦瓜 ゴーヤ 蔓茘枝ツルレイシ)」
memo 森まさる作詞(朝はどこからくるかしら) 「昼はどこから来るかしら あの山越えて野を越えて ねんねの里から来るかしら いぇいぇそぅではありません それは働く家庭から 昼がくる来る昼がくる コンニチハ コンニチハ」 雨続きで 昼が来ないなぁと思ったら、晴れた。ねんね返上、働。
2016年9月24日(土)曇小雨弱雨晴15.5-22.3℃ 「帰り道」 日出5時36分-日没17時31分 月出23時44分-月入13時19分 月齢22.7
久しぶり夕焼け memo 南蛮の葉佃煮美味し
2016年9月23日(金)雨 「秋色」 日出5時35分-日没17時42分 月出22時47分-月入12時23分 月齢21・7下弦の月
過去をたどると今が見える。先人達の姿がありありと今に重なる。森を背に二棟の家屋敷。一代一軒、三代目は里に下りたか、空き家だった。
今年は平成28年。昭和なら91年、来年は明治150年の節目にあたる。明治時代といえばおよそ3、4代前の御先祖の頃。御牧原の開拓史には維新の大変革期に始まる開墾の歴史が記されている。平安朝の御料牧場(勅旨牧・望月の牧)だった御牧原台地は、明治3年夏(1870年)旧小諸藩による開墾が始まるまで長らく不毛の原野だった……
たった150年。あッという間に過ぎた自分の60余年を尺度に「たった」と思う。過ぎゆく時は一様に早い。「雷が鳴らなくなる季節」と暦。雲厚く夜八時過ぎピカリと一閃、激しく雨、一日が過ぎ行く。
2016年9月22日(木) 曇小雨 「おらが蕎麦」
御牧原台地の蕎麦畑 標高約700~800㍍ 蕎麦ノ元祖ハ信州ニアリ。寅さんも言ってる「信州信濃の新蕎麦よりもアタシャあなたのソバがいい」
秋分23時21分 秋分初候9月22日~27日 「雷乃収声(かみなりの声おさむ)」 旧暦8月22日~27日。 日出5時35分-日没17時44分 月出21時53分-月入11時21分 月齢20.7